EsIdea -仕事について考える-

仕事や心理について

会社を衰退させる病

社会人になって数年、いろいろな会社を見てきた。

そして全ての会社で全力で働き、辞めてきた。

そして、すべて無為に終わった。自分自身の成長という面では得たものがあったが、会社に何か残せたかという点においては微妙だと言わざる得ない。

何が悪かったのだろうか?

ずっと自問自答し、やり方変えてきた。だが結果は変わらない。

すべてを通して言えることは、少なくとも自分なりに全身全霊で会社の利益の為に行動をしたということだ。

退職を重ねて気づいたことがいくつかある。それは、

  • 大多数の人が会社の利益のためには働かないこと
  • 他人を信頼できる人間が少なすぎること
  • マネジメントができる人間を管理職に選ばないこと

まだまだあるが、大きく分けるとこの3つだ。

大多数の人が会社の利益のためには働かないこと

当然だと思う人が多いかもしれない、人は自分の利益が大事だ。私も自分の利益を捨てて、狂信者のように仕事をしていたわけではない。

しかし、組織に属し、己の力量を発揮しして会社に貢献し、それが社会への貢献につながる。それが仕事をする楽しさというか喜びだと思っている。そして、それは一般的な社会思想だと思っていた。

つまり、会社に貢献しようとする人間の邪魔をしたり、貶めるような人というのはごく少数だと考えていたのである。

実際は違った。少なくとも私が属した数社では、そういう人間は少数派だった。

そういう人たちの特徴をあげてみよう。

  • 仕事が増えるのを極端に嫌がる
  • 汎用的な仕事を専門化して抱え込み、新しい仕事が来ないようにする
  • 自分より優秀な人間(効率化や新しい発想を持ち込む人など)の排斥
  • 仕事の見える化を嫌がる
  • 誰かを納得させるための仕事をする
  • 無駄を省こうとしない

と、あげればキリがないが大体こんな感じだ、見覚えはないだろうか?

こういう人々が多数を占めた組織はとても保守的で動きのないものになる。当然だが、そのような会社では大きな成長は見込めない。上司や役員を納得させるための仕事をし、変わらない明日を望んでいる。

その先は衰退しかない。ビジネスモデルが強すぎて、脆弱な組織でも生き残るような稀な会社もあるが、現代の早い変化の中ではおそらく少数だろう。

優秀な人間を排斥するのもこの手の人たちの特徴だ。私自身のことではなく、少なくとも私が優秀だと感じる、もしくはやる気に満ちているなと感じた人たちは多くが排斥されていった。

なぜか?それは優秀な人間には、いろいろなことが見えてしまう上に、仕事を効率化されたり、廃止されたりする可能性があるからである。長い間、努力をせずに同じ仕事を繰り返してきた人間にとって、優秀な人間は脅威だ。

他人を信頼できる人間が少なすぎること

社会に出る前、私は組織は助け合うものだと思っていた。

だが私の属した組織では違った。常に他人を疑い、怯えているような人が多かった。何か問題が起きた時、正常な組織は協力して問題を乗り切ろうとするだろう(見たことはないが)こういう組織では一番弱い人間に責任を押し付けることにみんなが必死だ。

そういう組織では上層部でさえ現場の人間を信頼していない。現場をろくに見もせず命令を下して、問題を起こして現場に責任を押し付けたりもする。

互いの信頼のなさが脆弱な組織を形成するのだ。

マネジメントができる人間を管理職に選ばないこと

そしてここが恐らくは会社で問題が起きる原因の中核だ。

うまくいっていない会社ではマネジメントができる人間を管理職に選ぼうとしない。多くが年功序列、あるいは技術、知識があることを理由に管理職を選定している。

マネジメントは人間の根本が問われる能力だと思う。他人を信頼できるか?全体が見えるか?問題を適切に解決できるか?常に中庸でいられるか?

そういう能力が問われる仕事であるのに、それに合った選定をされず多くの企業が、マネージャーの選び方を間違えている。

 

以下の記事では数字を交えてこの問題についてまとめてあるので、興味がある人は見ておくとよいだろう。

また、以下に、今回の記事に関連する部分を抜粋、引用する

ギャラップの調査では、マネジャーとしての適性を備えた候補者を選び損ねる割合は、82%に達している

ギャラップが2012年に実施した2つの大規模調査の結果によれば、仕事に意欲を持っている従業員の割合は、米国でわずか30%)、そして世界全体ではなんと13%にすぎなかった

「生まれつきの資質」がなければ、日々の経験のなかでマネジャーとチームの双方が燃え尽きてしまう。ここで言う生まれつきの資質とは、個々人に合った対応をする、個々人のニーズと長所に注目する、チームメンバーを率直に評価する、人々を大義の下に結集させる、そしてプロセスを効率的に実行する、という能力である。