EsIdea -仕事について考える-

仕事や心理について

第二新卒で部署ごと丸投げされた話 4

相変わらず社長との関係は最悪だったが、1人を除き、他の社員との関係は良好だった。仕事についても入社して9か月ほど経つころには、ルーチンワークをアルバイトに任せて私は自由に動けるような状態になっていた。

スケープゴート

例の女性社員は組織図上は私の管理下にあったが、私からの指示はなく、ほぼ社長の直轄の状態にあった。逆らうこともできずに社長のおもいつきに振り回され、日々ストレスをためているようだった。

こちらとしては、私に対するトップダウンが女性社員の方に移動した形になるので、非常に助かっていた。わたしのいうことは一切聞いてくれなかったが、部署に貢献はしてくれていたので、ある意味感謝していた。

しかし、それも長くは続かなかった。

私が新商品の展示会に行ったり、仕入れ先と折衝したりと自分のやりたいことを自由にやっているのを見ながら、社長にこき使われ続けたことで彼女はさらに私への恨みを強めていたようだ。彼女なりに意図的なものを感じていたのかもしれない。

次第にわたしが不在のときに悪口を広めるようになり、社長にもいろいろ吹聴したようで、ある日わたしは社長に呼び出された。

しかし、そのころにはわたしも社長の心理がわかってきたので、彼女が悪いという方向にうまいこと誘導したうえで、社長の要望を1,2個通すことで落着した。

彼女の思惑は空振りし、さらにわたしへの恨みを強めていった。修復する気もなかったが、もはや関係の修復は不可能だった。

爆発

彼女は突然爆発した。

何のきっかけだったかは覚えていないが、彼女の要望はすべてはねのけていたので、そういうはなしの流れだったと思う。

急に立ち上がって「もう我慢できない!」とヒステリックに叫び、社長が「どうした?」と驚きながら聞くと私の苗字を呼び捨てで叫んだ。

「もうわたし殴っちゃいそうです!」というので、わたしが「どうぞ、警察呼ぶだけですけど」と返すともう顔を真っ赤にして睨んできた。

アルバイトのおばちゃんが「やめてください!」と止めに入る。一番冷静なのがアルバイトという非常に情けない状態だったが、彼女の異常さをアピールするいい機会だと思った。彼女は興奮しすぎて、聞き取れない言葉を叫び、周囲を困惑させた。

社員はみんなひいていたが、社長はわたしが悪いと思っているようだった。

終わりのはじまり

会社に就職して1年が経った。相変わらず女性社員との仲は最悪というか、お互いがお互いを無視しているので、ある意味平和であった。

社長との関係はコミュニケーションのコツをつかんで、時々面倒であったけれど、おおむね自由に部署を運営していた。

しかし、終わりは突然来る。

この会社には工事部とネット事業部があり、工事部長とネット事業部長(わたし)を中間管理職として、その下に平社員がいる組織だった。

工事部のほとんどは工員であり、オフィスで見るのは工事部長と営業の2人だ。

営業の人は依頼がきた現場を調査して見積もりし、受注となったら手配をするのが仕事だ。つまり、年中車で動き回る仕事である。

その営業が、免停状態で運転をし、速度違反で捕まってしまった。

当然免許は取り消しである。終わりの発端はここからだった。

トンデモ人事

例の女性社員の件もあるように、この会社の人事は社長の独裁で、しかもでたらめである。今回の免許取り消し事件に関しても、社長はトンデモ人事で対応することになる。

社長はわたしを呼び出し、ネット事業部長を解任し、工事部への異動を命じたのである。つまり運転手だ。

ネット事業部はどうするのかと聞くと、例の女性社員に任せる算段のようだった。頭がおかしいとおもった。どこをどう考えたらあの女性社員に部署の運営ができるのか理解不能だったが、とりあえず自分のいうことをきかせたいという欲望だけが、社長を動かしていた。

わたしは、その日に退職届をだした。