EsIdea -仕事について考える-

仕事や心理について

スタッフのミスを指摘すればするほど、組織は衰退する

どこの会社にも「ミスを指摘することに命をかけているのでは?」と思うほど、他人のミスを探している人間がいる。

ミスすることに恐怖感すら覚え、他人の出来ないところばかりみては、あれができない、これができないと社内にマイナス思念をばらまいている。

試行錯誤

もちろんミスはないほうがいい。しかし初めて行うことにはミスが伴うし、ミスが起こったとして、そのミスの責任がその人の注意力に向かうのはナンセンスだ。

人間は機械ではない。そして機械が失敗しないのは、言われたことを100%行う仕組みがあるからだ。それに、想定された状況が変われば機械は目的を100%達成するのも難しい。

どんな人間でもミスはする。しかしそれを人間は学習できるし、試行錯誤を重ねるからこそ、よいものができる。機械に試行錯誤はできない。ミスをするからこそ、人間は成長できるのである。

ミスを責めてはいけない

ミスを指摘し、責めて何か変わるのだろうか?完璧に仕事を行うのに必要なのは注意力だけだろうか?

そもそもミスが発生するような仕事の仕方をしているのではないか?
ワークフローは適切なのか?
チェック機構は整っているのか?
注意力がしっかりと発揮できるような環境なのか?
気にするべきことはいくらでもあるだろう。

ミスを発見して、注意することは誰にだってできる。そしてマネジメント能力が低い人間ほど、ミスを指摘して達成感や優越感を得たがる。

マネージャーの間違ったミスへの対応で、信頼関係がくずれ、スタッフがミスを怖がって挑戦しなくなったり、モチベーションが下がり効率が悪くなったりとマイナスの要素のほうが大きい。

管理するということはミスを追及してなくすことではない。ミスの起こりにくい環境づくりをすることだ。前者と後者は似ているように見えるかもしれないが、全く違う。

前者には信頼がない。ミスをしたのはその人の能力や態度が悪いと決めつけて、管理をスタッフに押し付けている。管理の仕事をさぼっているともいえるだろう。

そんな人間をマネージャーとは呼べない。

マネージャーはスタッフを信頼し、スタッフが働きやすいように、ミスが起こらないように環境づくりに注力すべきなのだ。つまりミスが起こった場合、責任はスタッフではなく、マネージャーにある。当然だ、マネージャーは責任から逃げてはいけない。

成長しないスタッフと組織

組織が成長期に入ると、人が増える。それにつれてミスが増えていく。このミスへの対応によって、その後の成長ラインに乗せられるかどうかが関わってくる。

環境づくりに注力することなく、スタッフを叱責してミスをなくそうとする組織は、優秀な社員の流出し、採用の自転車操業が続いて成長できないか、スタッフが離れていき衰退していくだろう。

これは組織に信頼やシステムが根付いていないからだ。組織のリーダーが人を信頼できていないともいえるかもしれない。システムの作り方や経験も足りないのかもしれないが、人を信頼できないことのほうが致命的だ。

そもそも人を信頼できないのであれば組織など運営しないほうがいい。絶望的に向いていないし、ブラック企業になる可能性が高いからだ。

組織を運営したいのであれば最低限人を信頼できるようになってからだ。スタッフのミスを指摘して、管理した気になっているような人間には少なくとも組織の運営など一生無理である。関わる人のためにも、早々に諦めてほしい。